看護師は毎日多くの患者さんと接します。また、医師、薬剤師、事務関係者、MRなど、それぞれ立場が異なる医療関係者とも日常的に接することになるため、コミュニケーションにはとくに気を配りたいところですよね。ところで人に対するイメージはどこからくるのかご存知でしょうか。じつは好印象・悪印象を決める重要なポイントは第一印象にあるといわれています。これは心理学でいうところの「初頭効果」とよばれるもので、さまざまな実験の結果から、初対面時の印象はとくにイメージとして残りやすく、一度形成されたイメージはその後なかなか払しょくできなくなることが分かっています。看護師への印象はその後の治療にも影響を及ぼす重要な要素です。それだけにとくに初診で訪れる患者さんにはできるだけ好印象を持ってもらうことが大切となります。
人の第一印象を決めるポイントは視覚、聴覚、言語などによって決まるといわれています。なかでも視覚からもたらされる情報は大きなウェイトを占めており、実験からは初対面時の身だしなみや態度がその人に対する評価に大きな影響を及ぼすことが分かっています。患者さんが抱く印象は、看護師ひとりにとどまるものではありません。治療内容や病院への評価にも直結する重要なポイントです。第一印象は話の内容よりも、患者の判断やマインドを大きく左右するとの実験結果もあります。これから看護師を目指す人は、こうした実験結果なども踏まえ、患者さんなどとのコミュニケーションのあり方などについてもしっかりと学んでおくようにしましょう。